山のイラスト
〈ヘルジアン・ウッド〉を訪れた高山都さん
travel, gourmet

高山都がハーブの楽園
〈ヘルジアン・ウッド〉で過ごす、
立山リトリートトリップ

feature|PRIVATE DOORS「高山都の五感で楽しむ、立山・上市リトリート」

凛々しく連なる立山連峰、どこか懐かしい穏やかな田園風景、美しい景色が目の前に広がる立山町。都会の喧騒から離れて、非日常をゆったりと過ごせるリトリートの地として注目されています。「これぞ日本の原風景ですね。壮大だけど、なんだか落ち着く。澄んだ空気が心地いいです」と、立山の印象を教えてくれたモデルの高山都さんとともに、さらなる癒しを求めて、ハーブの楽園〈Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)〉を訪れました。

原風景に溶け込む癒しの村
〈ヘルジアン・ウッド〉で健やかな時間を

〈ヘルジアン・ウッド〉の敷地内を見渡す高山さん
見渡す限り広がる田園風景に「景色を遮る建物もなくて、開放感があふれますね」と高山さん。

あたり一帯に広がる立山の原風景。ウッドデッキを歩いていると、心地よい風とともに、ほんのりハーブの香りも。

各棟をつなぐウッドデッキ
特徴のある各棟は、ウッドデッキで結ばれていて、散策も楽しい。

2020年にオープンした〈Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)〉は、美と健康をテーマにした複合施設。広大な敷地内にはレストラン、ハーブ農園、アロマ工房、スパ、宿泊施設などが点在しています。

ハーブにとまっている蝶
和ハーブをはじめとするさまざまなハーブや草木を栽培。季節によって異なる香りに癒されます。

立山の美しい風景のなかで、心地よいハーブの香り、食、宿泊、トリートメントなど、心も体も本来の豊かな姿へと生き返るようなさまざまな体験をしていただける施設が、今後も増えていく予定です。  

木材を組み上げた天井が印象的なイベントスペース
イベントスペースからは立山連峰も望める。マルシェや結婚式の場として使われることも。

この施設を立ち上げたのは、富山の製薬会社〈前田薬品工業〉の前田大介さん。ご自身が心身の調子を崩したとき、ハーブの力に助けられたことがきっかけで、アロマに着目。アロマオイルを蒸留する工房や原料のハーブ畑をつくるところからスタートし、リトリートの場へと構想が広がっていったのだそう。

Information
Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)
address:富山県中新川郡立山町日中上野57-1
tel:076-482-2536
access:富山地方鉄道立山線五百石駅よりバス(日中上野バス停より徒歩約3分)、北陸自動車道 立山ICから約10分
Web:Healthian-wood

〈The Table〉で富山の旬の味に出合える、
滋味あふれる一皿を

レストラン棟〈The Table〉の外観
レストラン〈The Table〉の設計を手がけたのは、建築家の隈研吾さん。自然素材を活用したストローベイル建築が印象的。

〈Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)〉は立山連峰や田園風景に馴染むよう、この地域の伝統的な散居村をイメージして設計された建物。ウッドデッキを歩いて巡ることができます。

最初に訪れたのは、レストラン〈The Table〉です。地元の顔の見える生産者さんの食材を中心とした料理で、ストーリー性のあるコースを楽しめます。
壁は職人による土壁、しけ絹を使用したカーテンなど、内装やインテリアにも、富山の手仕事が細部に詰まった温かみのある空間。

オリジナルドリンクを味わう高山さん
予約制のコースのみ。コースは6000円、8000円、12000円の3種類。アルコール、ノンアルコールのペアリングもご用意。 ※税・サービス料別です。

季節ごとに日々変わる料理に合わせてペアリングも提案。ノンアルコールペアリングでは敷地内で採れたハーブやお茶などを組み合わせたオリジナルドリンクを、アルコールペアリングでは、自然派ワインを中心に、立山町白岩の〈IWA 5〉など富山の日本酒を堪能できます。

「私、ペアリング好きなんです。レストランでも頼みますし、家でも友人たちと集まるとき料理と飲み物の組み合わせを楽しんでいます。料理のおいしさや食事の楽しさが深まる感じがしますよね。このドリンクも柑橘の爽やかさとほのかな甘みがあっておいしい。大好きなクロモジの香りが効いていますね」(高山さん)

「ます寿司」を再構築した一皿
季節によって移り変わる食材。料理も日々変化していくのだそう。

この日いただいた前菜は、富山の名物「ます寿司」を再構築した一皿。射水のサクラマスの下には、黒部〈Y&Co.〉の山羊チーズ、黒米のリゾットが。エディブルフラワーも県内で採れたものなのだそう。

「自由で新しい発想のます寿司。おもしろいですね。富山にはいろいろな食材があって、その組み合わせ次第で、こんなにもバリエーションが広がると思うと、料理って奥深いですよね」(高山さん)

お肉のメインディッシュを味わう
メインディッシュは、赤ワインをイメージした季節のドリンクとお肉をペアリング。

ひと口食べて「温度と焼き加減が完璧で、赤身のいいところがギュッと味わえておいしい!」とご満悦。ペアリングのドリンクは、アールグレイをベースに南砺市のブラックベリージュースや香りのいいスパイスなどをブレンドしたもの。

放牧牛のヒレを使ったメインの一皿。
立山の牧場でのびのびと育った放牧牛のヒレを使用。

「お肉に添えられているのが茄子の田楽なのも新鮮でおもしろい。ソースのように活躍してくれてすごく合いますね。おいしい料理を食べると、ついどんな風にレシピを思いつくんだろう、って気になっちゃいます」(高山さん)

談笑する熊野シェフと高山さん
「地元のより良い食材を探すために生産者さんを巡ったり、おもしろい食材の組み合わせを日々考えたりしています」と熊野シェフ。

料理をつくるのは、フランスや東京のレストランで修業を積んだ熊野泰博シェフ。敷地内で採れたスパイスやハーブを使用して、カテゴライズされないメニューを生み出しています。

「僕は富山出身なんですけど、東京から地元に戻ってきて感じるのは、あまり知られていない富山の魅力が本当にたくさんあること。僕自身も発掘できていない食材がまだまだあるので、どんな料理にしようかと毎回楽しみながら考えています。この場所を訪れるお客さまに、富山の恵みを存分に味わってもらえたらうれしいです」(熊野シェフ)

実った稲穂の風景
「アグリチームが丹精込めて育てたお米をコースでお召し上がりいただけます」と熊野シェフ。
Information
The Table
tel:076-482-2536
営業時間:12:00〜15:00(最終入店13:00)/17:00〜22:00(最終入店19:00)
※3営業日前までに要予約
定休日:木曜(年始休業・冬期休業あり)
Web:The Table
この記事をポスト&シェアする