山のイラスト
庄川峡遊覧船の待合室ベンチに座る在原みゆ紀さん
travel, gourmet

歴史ある寺院、クラフトな食、豊かな自然。
「井波」を在原みゆ紀がぶらり散歩

feature|PRIVATE DOORS「在原みゆ紀が旅する南砺。民藝・クラフトトリップ」

井波彫刻の発祥である〈井波別院 瑞泉寺〉や門前町として発展した八日町通りは、井波エリアの伝統的な見どころのひとつ。一方で、近年は若者の移住者たちを中心に、パン職人が営むカフェやコーヒーショップなどが増え、新たな動きも生まれつつあるようです。新旧さまざまな手仕事と豊かな自然が融合するこのまちを、ぶらりと散策してくれたのは、モデルの在原みゆ紀さん。初めて訪れた富山県でどんな体験が待っているのでしょうか。

四季折々の景色と間近に迫る自然。
〈庄川峡遊覧船〉で水上さんぽ

まずは富山の自然を肌で体感すべく、在原さんが向かったのは〈庄川峡遊覧船〉。

〈庄川峡遊覧船〉から鉄橋を見上げる
庄川峡とは、庄川の流れがつくり出した深い渓谷である。

四季折々の景色を楽しむことができ、国内外問わず多くの観光客に人気の遊覧船です。春には山桜、夏は緑のグラデーション、ダイナミックな紅葉の秋。そして、なんといっても冬が絶景。モノクロームの雪景色の中に鮮やかな赤い橋が映え、水墨画のような世界へと誘います。

遊覧船待合室の木のベンチに座る在原さん
チケットを購入し、小牧港(遊覧船乗り場)の待合室へ。懐かしい雰囲気が漂う。
桟橋を渡り乗船する様子
桟橋を渡り、さっそく船に乗り込む。「いい天気!晴れてよかったですね」(在原さん)

「当社は通年運航。遊覧船で冬場も運航しているところはそう多くないと思いますね。自然の景色というのは365日違うんです。よほど悪天候でないかぎり、毎日運航していますよ」(支配人 高桒正賢さん)

デッキの階段に書かれた「小さな船の旅」の文字
デッキに出ると、書体とレイアウトのバランスが絶妙な小さなメッセージが。

遊覧船のコースは、船でしか行くことのできない温泉宿として有名な「大牧温泉コース」と、短時間でも満喫できる「長崎橋周遊コース」とのふたつがあり、今回在原さんは後者を選択しました。

ピンクとブルーの座席が並ぶ船内
まずは屋内の船室に着席して出発を待つ。
船内の窓から外の景色を撮影する在原さん
「本当にきれいですね。緑と空しか視界に入ってこなくて癒やされます。それにこの船、上にも窓があって開放的でいいですね」(在原さん)

船内アナウンスのあとに流れてきたのは、日本最古といわれる富山の民謡「こきりこ」。ピンクとブルーのレトロな座席とも相まって、ノスタルジックな旅情を感じさせます。

デッキに出て景色を眺める
「さわやかで気持ちいいですよー」と、デッキに出て川面の風を感じながら。
使われなくなった古い橋を指差している
「古い橋の一部が見えてきました。なんだかものすごく時間の経過を感じますね」(在原さん)
2階のデッキから航走波と遠くの鉄橋が見える
2階のデッキに出てきました。小牧ダムの貯水湖ということもあり、流れはとてもおだやか。

別のコースにある〈大牧温泉〉とは、日本の百名湯にも選ばれた江戸時代からの歴史を持つ温泉です。昭和初期に陸路が途絶えてしまって以来、木材を曳航する船で宿泊客を送迎していました。すると「船でしか行けない秘境の一軒宿」として話題を呼び、人気が高まっていったといいます。次は遊覧船で行く温泉でゆっくりと過ごしてみたいものです。

船着場に戻ってきました
Information
庄川峡遊覧船
address:富山県砺波市庄川町小牧73番地5
tel:0763-82-0220
料金:大人1200円、子ども600円(長崎橋周遊コース)
※季節によりダイヤが異なるため、乗船時はサイトをご確認ください。
Web:庄川峡遊覧船
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