北陸の中央に位置する富山県。日本海と立山連峰に囲まれた豊かな自然は、海水浴や立山登山など、夏も多くの観光客を惹きつけています。今回は、暑い夏の観光やおでかけの合間に、火照った体をクールダウンさせてくれるかき氷のお店8店を、地元情報誌『Takt』がご紹介します。
注目すべき話題の新店から、和菓子店の渾身作、目にも口にもおいしいフォトジェニックなひと皿、昔から愛される県民定番の懐かしの味まで、富山県内のおすすめかき氷店を網羅。きっと、夏の思い出を彩ってくれる一品に出会えるはずです。
いま注目したい、話題の新店
2024年、富山県では2軒のかき氷専門店がオープンしました。すでに連日行列ができているほどの激熱スポットです。
つくりたてスイーツかき氷が一年中楽しめるお店
〈氷とおやつ なかだや。〉
有名スイーツ店で腕を磨いた店主が古民家を改装し、一年中かき氷が食べられるお店をと、満を持して滑川市に開店した〈なかだや。〉。「スイーツはつくりたてが一番」をコンセプトに、磨いた技術で氷をふわふわに削り出し、旬の果物や野菜を、ソースやトッピングにして組み合わせています。
2週間ほどのサイクルで変わっていくメニューはどれも想像力豊かな組み合わせで、何度でも足を運びたくなります。
ピスタチオ&キャラメルミルクの氷に、ざくざくとしたピスタチオクランブル、中にオレンジや甘夏の柑橘がたっぷり入った「ピスオレ」(1800円)など、個性豊かなメニューもぜひお試しください。
tel:なし
access:中滑川駅から徒歩約7分
営業時間:5~10月 11:00~16:00/11~4月 11:00~18:00(17:00L.O.) ※土・日曜 11:00~16:00
定休日:5~10月 火・水・木曜/11~4月 水曜
Instagram:@nakadaya202406
天然氷の蔵元がつくる、
ふわふわ贅沢な天然かき氷〈やつよし〉
南アルプス・八ヶ岳の湧水でつくられた天然氷のかき氷を、年間を通して食べることができる射水市の〈やつよし〉。天然氷の蔵元が運営するこの店のかき氷の魅力は、なんといっても氷のやわらかさ。薄くて繊細、まろやかな氷を引き立てる練乳やクリームはすべて自家製で、ジューシーな果肉そのままの味が楽しめるシロップやトッピングがたまりません。
このほか、杏仁練乳をかけた氷にパイナップルをトッピングした「生パインと杏仁」(1800円)は、甘酸っぱいパイナップルとふんわり香る杏仁の風味がおいしい、おすすめの一品です。
tel:なし
access:万葉線第一イン新湊クロスベイ前駅から徒歩約10分
営業時間:11:00~16:30(16:00L.O.)
定休日:不定休
Instagram:@yatsuyoshi_toyama
老舗和菓子屋の夏の渾身作
あんこや白玉、特製ソースなど、シンプルながらもこだわりと工夫がいっぱいのかき氷。和菓子店ならではのおいしさが詰まっています。
和菓子ならではの素材を現代風に
〈松木菓子舗〉
70年以上の歴史を持つ氷見市の老舗和菓子店〈松木菓子舗〉で、夏に人気を集める商品がかき氷です。薄くやわらかく削られたふわふわの氷を使った「こしあん白玉」や「黒蜜きな粉にわらび餅」には、特製のこしあんや、当日に手づくりするわらび餅、白玉をトッピング。あんこは、アイスのような固さから溶けてくるとぜんざいのようになる新食感で、あんこ好きの心を掴んで離しません。
ほかにも新鮮な氷見産の夏イチゴを使ったかき氷も人気(仕入れ状況により変更の可能性あり)。酸味が強く実がしっかりしたイチゴのコンポートの果実感が楽めます。
和菓子店と青果店がコラボ
〈昌栄堂 魚津一笑庵〉
季節のお菓子をつくり続けて70年、フルーツソース製造にも長ける魚津市の〈昌栄堂〉が、富山市にある〈かねぶん青果〉とコラボレート。レモンとパインに生姜をプラスしたり、梅とシソにライムを効かせたりと、野菜と果物の組み合わせ方も楽しめる味わいです。
また、本店がある黒部市は名水の里としても知られ、その湧き水をじっくり凍らせた氷を使用していて、まるで淡雪のような口溶けが楽しめます。
かき氷をいただいたあとは、店内にずらりと並ぶお菓子を見てまわるのもおすすめです。どれもおいしそうで、わくわくが止まりません。
tel:0765-24-2525
access:魚津ICから車で約5分
営業時間:9:00~18:00 ※かき氷提供時間は10:30~17:00
定休日:水曜
Instagram:@syoueidou.issyouan
富山県民の定番!
昭和レトロな懐かしの味
夏になると思い出すのは、小さな頃から慣れ親しんできたあのお店のあのかき氷。世代を超えて愛され続けるお店のご紹介です。
冷たさが体にしみ渡る!
富山の夏のド定番〈やまかわ本店〉
富山市民が昔から慣れ親しんできた、ソウルフード的存在が〈やまかわ〉のかき氷。削り方も姿も昔のままで、ガリガリとした食感の氷は食べ進めると一気に体の熱が冷めるよう。この冷たさを知る人なら、酷暑の日には「やまかわのかき氷が食べたい」と、思わず口に出るほどです。レモンミルク、いちごミルクなど、昔ながらの懐かしい味わいが楽しめます。
あっさりとしたアイスクリームで、真夏でもぺろりといただける「アイスクリームモナカ」(150円~)も、夏の風物詩としてかき氷と並ぶ人気商品です。
tel:076-421-7241
access:富山駅から車で約10分
営業時間:10:30頃~18:30頃
定休日:不定休
メニューは300種類以上!
昔懐かしい思い出の味〈まるきん〉
昭和35年の創業以来、ずっと変わらない昭和レトロ感あふれる魚津市の〈まるきん〉。昔ながらのこぢんまりとした店内でお母さんたちがつくってくれるかき氷は、定番から変わり種まで、なんと300種類以上もあります。
たくさんのメニューから一品オーダーするのは至難の技ですが、それも楽しみのひとつ。ザクザクの氷をほおばれば、火照った体もすぐさまクールダウン。長く親しまれているやさしい味は地元の人々の思い出に刻まれています。
もうひとつの看板メニュー「たいやき」は、しっぽまであんこがびっしり。オーダーを受けてから焼いてくれるので、アツアツがほおばれます。手土産にもぴったりです。
tel:0765-22-2588
access:電鉄魚津駅徒歩約1分
営業時間:10:00~17:30
定休日:月曜、第1・3日曜
インパクトが笑顔を誘う、フォトジェニックなひと皿
フォトジェニックな見た目や、新感覚の口溶け。自然に笑みがこぼれてしまう、創意あふれるかき氷に夢中です。
贅沢仕立てなパティシエの技
〈工場CAFE&宿カリチーズケーキ 富山店〉
フレッシュなイチゴ、食感を残したコンポート、甘酸っぱいソースに、すべてをまとめる特製ヨーグルトクリーム。中にもゴロゴロッとイチゴが入っていて、食べ応えも充分。イチゴのほかにも甘夏や桃、メロンなど、旬の果物を使ったメニューがあり、見た目から食欲をそそるかき氷は、〈工場CAFE〉の夏の人気商品です。
看板メニューの「チーズケーキ」も見逃せない一品です。暑いこの季節に冷蔵庫でひんやり冷やしたり、冷凍庫で凍らせてアイスチーズケーキにしたり、いろいろな食べ方を楽しんでみてください。
tel:076-413-8433
access:富山駅から車で約10分
営業時間:11:00~18:00
定休日:火・水曜
Instagram:@coujyoucafe
「温」と「冷」、
不思議な口溶けを楽しめる〈GRATINER〉
〈GRATINER(グラチネ)〉は入善町にあるカフェ。安心できる地元食材を多く使用したランチ、デザート、ディナーを提供しています。
夏に登場するかき氷は、焼き苺メレンゲとアイスブリュレを組み合わせた「焼き苺」。提供直前にバーナーで炙るという「焼き氷」は、表面に焼き色をつけるケーキ「シブースト」からヒントを得たそう。冷たい氷とほんのり温かいメレンゲを一緒に口に運べば、温度のコントラストで不思議な食感が楽しめます。入善・朝日産の黒千石大豆を使用した「黒豆茶」もおすすめです。
美しい山々と緑に囲まれた癒しのロケーションのなか、ゆったりとした時間が流れる場所で、おいしいひとときを。
tel:0765-32-5521
access:入善スマートICから車で約6分
営業時間:11:30~18:00L.O.(日曜~15:00L.O) ※夜は予約制17:30~21:30(21:00L.O.)
定休日:月・木曜、第1・3日曜
Web:GRATINER
富山の個性溢れるかき氷を楽しんで
お店の特徴が感じられるかき氷、いかがでしたか? 豊かな自然に恵まれ、水と食材が豊富な富山の味をぜひ満喫してくださいね。夏季のみ提供するお店もあれば、通年オーダー可能なお店もあり、予約制の場合もあるので、詳しくは店舗のホームページやSNSをチェックしてみてください。
富山の女性の「こだわり」に応え、「お気に入り」を提案する、ライフアップマガジン。2000年12月に創刊して以来、毎月2万5千部を発行し、富山県内、富山隣県のコンビニ・書店にて販売。日刊オンラインTaktでも、富山のさまざまな情報を発信しています。Web|Takt
credit edit:Takt編集部
富山県観光公式サイト『とやま観光ナビ』でも「富山のおすすめかき氷店」をご紹介しています。こちらもぜひチェックしてみて。